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2009年4月 3日 (金)

現場レポート5~舗装工事編~

  今回の現場レポートは「道路舗装.com]様の相互リンク記念といたしまして、舗装関連の工事をレポートいたします。

今回の工事はこんな工事です。写真にも載っているように情報BOXの埋設工事と共に行われた舗装補修工事です。今でこそインターネット通信には、フレッツ光などの光ファイバー通信が利用できますがこのころはまだ普及していませんでした。というのは、このころ利用できる光ファイバー網が整備されていなかったのです。その光ファイバー網を広げるための、光ファイバーを設置する工事がこの情報BOX埋設工事です。この情報BOX埋設工事では、光ファイバーの埋設とともに、舗装補修(アスファルトの張替え)工事も行われました。

そのアスファルト張替え工事を今回レポートいたします。

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Photo

PM10:00 道路規制がかけられました。2車線のうち1車線が規制 され、車の通行は片側交互通行です。

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いよいよ今回の工事で一番大きな機械が登場しました。この機械はロードカッタと呼ばれる機械で、非常に早いスピードで道路の舗装をけずりとる(はがす)ことができます。

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この写真で分かりにくいので昼間に撮影した別の写真をどうぞ。

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ロードカッタ機械中央に取り付けられたカッターをつかって、アスファルトを削り取りその削り取ったアスファルトのガラをベルトコンベアーダンプトラックに積み込むことができる機械です。削り取れる幅は約2m、深さは20cm程度まで、1分間で最大約50m程度まで削りとることが可能です。この写真ではベルトコンベアーはたたみこまれていますが作業中は次の写真ように展開します。

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さてベルトコンベアーが展開されました。そろそろ作業開始かな。

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ダンプトラックもやってきました。これで主役はそろった!!。

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カッター部分が路面に接着されました。 いよいよアスファルト掘削開始です。

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ものすごいスピードでベルトコンベアーから削りとられたアスファルトがダンプトラックに積み込まれます。

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カッター通過後は路面が削られているのが分かります。

ロードカッターが一回に削り取れる幅は約2mなので、国道の片側一車線分(3から4m程度)のアスファルトを全て削り取るため、もう1度カッターを走らせます。

でカット後はこんな感じになります。↓

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こちら側がアスファルトを削り取った部分です。約3から5cm程度削り取られてます(おそらく表層アスファルトのみ削り取ったのでしょう)。均一に削り取られているのがよくわかります。

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次に現れたのはミニホイールローダーをのせた、重機運搬車「セルフローダー」と路面「清掃車」です。

ミニホイールローダー

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路面清掃車

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この2つの機械を使ってロードカッターのベルトコンベアーで拾いきれなかったアスファルトのクズを集めます。

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さてここまでで古いアスファルトを削る(はがす)作業が終わりました。

次に新しいアスファルトを敷く工程に移ります。

 何か一定間隔で細長いものをひいています。これは何をするためのものかよくわかりませんでした。

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次にまたNEWマシンが現れました。それがこれです。↓

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これはタックコートという、接着剤の役割をする乳剤を散布する機械です。車体の後ろからタックコートが散布されます。

そして路面はこんな感じになります。

P1010075

この辺で施工管理用写真の撮影みたいです。 施工面の深さをチェックしてまーす。現場監督になればこんな感じのことをするのかな。

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タックコートが散布された後、また違う機械が運ばれてきました。

まず運ばれてきたのはこれです。

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この機械はアスファルトを均一に敷く「アスファルトフィニッシャー」と呼ばれる機械です。機機械の前のバケットにアスファルトを投入すると機械の後ろから均一になったアスファルトがでてきます。 一度に舗装できる幅は最小2m程度~最大6m程度まで可能です。よって今回のように一般道の片側一車線の舗装では一度にアスファルトを敷くことができます。舗装のスピードは1分間に長さ1.5m~12mの距離のアスファルトを敷くことができます。

次はこの機械「マカダムローラー」

P1010142

ローラーは自重が大きく、平坦な車輪を持つ機械で、その重量によって路面一面に圧力をかけながら走行し、軟らかい地面を固める機械です。そのローラーの中で鉄でできた車輪を三つ、三輪車形に配置しているのがこのタンデムローラーです。一度に締め固めることができる幅は2m程度です。機械の重さは10tから14t程度あります。

最後に「タイヤローラー

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この機械はタイヤローラーと呼ばれる機械で、さきほどのマカダムローラーではローラーが鉄輪であったのに対し、こちらはローラー部分がタイヤでできています。一度に締め固めることができる幅は2m程度です。機械の重さは10tから15tぐらいです。

さてこれらの機械がそろったところで、新しいアスファルトの舗装開始です。

   

まず機械を予定位置に設置します。↓

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フィニッシャーの前のアスファルトを入れるバケット(この写真右のほう)を展開し、後ろの敷き均す部分を舗装したい幅に展開します。

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アスファルトを積んだダンプトラックがやってきました。そして、アスファルトがフィニッシャーのバケットに投入されます。さてフィニッシャー作業開始です。

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フィニッシャーがゆっくりと前進しながら、アスファルトがきれいにならされて後ろから排出されています。舗装の端のほうは写真のようにトンボと呼ばれる均し道具を使って手作業で均します。アスファルトは非常に熱いので写真のように湯気が上がっています。アスファルトを敷き均す時点でだいたい温度は110度ぐらいあります。

敷き均し作業が終わると転圧作業に入ります。

まずマカダムローラーで転圧します。これを1次転圧といいます。↓

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 マカダムローラーでの転圧が終わると次にタイヤローラーでの転圧です。これを2次転圧といい、1次転圧のときにできた、こまかいひび割れを閉じるために行われます。↓

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2次転圧の後に最後に仕上げ転圧をして新しい舗装の完成です。

完成後の舗装を見せたかったのですが撮り忘れました。

もう一度一連の作業の流れを確認すると

1.道路車線規制(PM10:00~翌朝AM5:00)…作業スペースの確保

2.ロードカッターによる切削作業…ダンプトラックとコンビを組んで古い路面をどんどんは    がします。

3.カット後の路面掃除…ホイールローダーと路面清掃車で切削面をきれいにします。

4.タックコート散布…下の面とアスファルトのくっつき具合をよくするためタックコートと呼ばれる接着剤を散布します。

5.アスファルト敷き均し作業…アスファルトフィニッシャーとダンプトラックとでコンビをくんでの作業です。

6.転圧作業…マカダムローラーで1次転圧、タイヤローラーで2次転圧、タンデムローラーORマカダムローラーORタイヤローラーで仕上げ転圧。

完成

以上の作業を規制が解かれる翌朝午前5:00までに終わらせます。

最後に

今回の舗装工事は比較的工事の距離が長く、何夜にもわたって工事が行われたためよく観察することができました。タイヤローラーやアスファルトフィニッシャーなどは比較的よく見かけますがロードカッターはあまり見かけないので多くの写真が撮れてよかったと思います。舗装工事一度ご覧になられては?ロードカッターは他の道路機械と比べて大きいので、初めて見る人は迫力があるとおもいますよ。

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コメント

こんにちわ~
一夜にして、このような様々な作業工程を経て道路が生まれ変わっていたんですね。
道路に興味があるので、とても参考になりました。
これからも、ブログ楽しみにしてます♪

投稿: シン。 | 2009年4月 6日 (月) 16時33分

 どうもー管理人のごろりです。シン。さんのコメントがこのブログ初めてのコメントです。ありがとうございます。めっちゃテンションあがります。
 そうなんです。舗装工事は流れ作業のように行われるので、変化がわかりやすいので見ていても面白いです。
道路の構造に関しては私のリンクの「道路舗装.com」様が詳しく書かれているのでそちらもご覧になられてはどうでしょう?

投稿: ごろり | 2009年4月 6日 (月) 17時24分

 古い記事への返信で恐縮ですが

>何か一定間隔で細長いものをひいています。これは何をするためのものかよくわかりませんでした。

このシートですが、これはクラック抑制シートと思われます。
 クラック抑制シートは、オーバーレイなどの工事で問題となるリフレクションクラックを抑制するシートです。
リフクレションクラックとはひび割れのある既設舗装などの上にアスファルト混合物を施工したときに、
下層の目地やひび割れ等の縁の切れた箇所に交通荷重が作用したときに連続した新設部分と・縁切された既設部分
がそれぞれ異なった挙動を示すことにより生じます。
これを防ぐ為にオーバーレイに先立ち、既設路面にシートを貼り付けます。この工事の場合、道路に対して直角に
一定間隔とのことですので基層の施工継目のクラックに張っているものかと
 このシートは、特殊な瀝青材料とビニロンメッシュ、グラスファイバーメッシュなどの基材で構成されており、
柔軟性が高く、高い引張り強度を有しています。ようはクラックで切れた既設舗装を丈夫なテープで貼り付けて
同じ挙動をするようにくっ付ける物です。

投稿: kazy | 2012年8月 9日 (木) 14時08分

>kazyさん コメント(ご指導)ありがとうございます!なるほどクラック抑制シートですか。縁切りされた基層の影響が表層にも及ぶんですね。ただ表層を剥がしてオーバレイしているだけではないのですね。解りやすい解説で非常に勉強になりました。また、ご意見ございましたらよろしくお願いします!

投稿: ごろり | 2012年8月12日 (日) 19時20分

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